Mia Travel Europe

ヨーロッパ生活と旅行のあれこれ。

私が麻酔分娩を選んだ理由:リスクとメリット、周囲の反応

time 2018/10/30

私が麻酔分娩を選んだ理由:リスクとメリット、周囲の反応

初めての出産にあたり私は麻酔分娩を選びました。無痛分娩、和痛分娩など病院により呼び方は様々ですが、痛みの緩和度合いには個人差もあり、麻酔を使用する分娩という意味で「麻酔分娩」と呼ぶのが一番正確なようです。

ここで言う麻酔は帝王切開で使用するような脊椎麻酔とは別物で、「硬膜外麻酔」と呼ばれるものです。

今日は私が麻酔分娩を選んだ経緯と、それに対する周囲の反応について書いてみます。麻酔分娩を検討されている方の参考になれば嬉しいです。

ヨーロッパの同僚の影響:「痛みはあるよりない方が良い」

私が麻酔分娩を考えるようになった一番の理由は、ヨーロッパ駐在中の同僚の影響です。

よく知られていることですが、ヨーロッパやアメリカでは麻酔分娩はとても一般的です。同僚たちの話では、硬膜外麻酔は事前にも、分娩当日にも使用を決めることができ、陣痛が始まったあとこれ以上の痛みに耐えられないと思ったら、そのときに麻酔をお願いすることもできるそうです。

頭が痛いときに頭痛薬を飲んだり、歯の治療のときに麻酔を使うのと同じくらい当たり前の感覚で「痛みはあるよりないほうがいい」と話す同僚たちと接するうちに、私も硬膜外麻酔はごく当たり前の選択のように感じるようになりました。

「痛み信仰」への反発

一方で、日本では麻酔分娩はまだまだ一般的ではないことも耳にしていました。

私がお世話になっている産院の先生の話では、最近の統計での日本での麻酔分娩の実施率は全体の約6%で、その多くが東京に集中しているそうです。

日本で麻酔分娩が広まらない理由の一つとして、「お腹を痛めてこそ母親になれる」「陣痛の痛みくらいみんな我慢しているので、乗り越えて当たり前である」というような言説が根強いことがよくあげられます。

私はもともと根性論が大嫌いです。本人の選択であればその人の自由ですが、他の人間が誰かに対して根拠もなく苦痛や努力を強いることはあってはならないと思っています。

でも、本当は麻酔に興味があるのに、周りからの圧力や地理的/経済的な事情によって選択できない方もきっといらっしゃると思います。

麻酔分娩が今よりもっと一般的になればいいな、と思い、まずは自分でも経験してみることにしました。

麻酔分娩のリスク

日本では数年前に麻酔分娩での事故が報じられ、「痛みの軽減のために母子を危険にさらすなんてとんでもない」という意見も聞かれます。具体的にどういうリスクがあるのか?私も気になり、専門医に教えてもらいました。

  • 陣痛が弱まる傾向にある
  • 分娩時間の延長(分娩第Ⅱ期)
  • 麻酔薬の副作用(頭痛、かゆみ、吐き気嘔吐、低血圧、発熱、アレルギー、腰痛、神経障害など)

硬膜外麻酔は新しい技術ではなく、昔からある処置の一つで、適切な医師が適切に処置すれば医療事故はまず起こらないとのことでした。また、副作用のリスクもすべて母体に関するものであり、子への影響はないとのことです。

分娩予約をした産院の「和痛分娩セミナー」でリスクへの対策についても十分な説明を受けたので、私は問題ないと思いました。

麻酔分娩のメリット

一方麻酔分娩のメリットとして教えてもらったことは下記です。

  • 痛みを和らげリラックスして出産に臨める
  • 体への負担が少なく産後の回復がはやい
  • 自分が産んだことを実感できる
  • 会陰切開・縫合の痛みが少ない

私は特に、産後の回復が早く、体の疲れや痛みに邪魔されずに生まれた子のケアや出産したときの気持ちに集中できることにメリットを感じました。

周囲の反応

◯夫の反応 … 夫には妊娠前から上記の私の考えを伝えていたので、すぐに賛成してもらうことができました。私たちは共働きでこれまで財布を分けていましたが、妊娠出産は母体のみに負担のかかるイベントのため、麻酔費用も含めた関連費用の負担はすべて夫にしてもらうことで合意しています。

◯母の反応 … 一番身近な出産経験者として母の反応が気になっていました。麻酔分娩について伝えたとき、母は面食らっていたようで、特に何も言いませんでしたが、数週間して再度帰省したときに話を振られました。

周りの友人や知人と話をしたようで、友人の息子さんのお嫁さんが「イギリスで出産したため」無痛分娩だったとか、「アメリカからの帰国子女のため」無痛分娩を選んだという事例を集めてきていて、どうやら「外国が長い」などの理由が、抵抗感をなくすのに一役かっているようでした。

母の世代では無痛分娩はまだ一般的ではなく、周囲も本人も「陣痛は我慢して当たり前」と自然に思い込み、実際そうしてきた世代なので、「痛いのが嫌だから」と言われるより「外国では当たり前だから」の方が納得しやすいのかなと思いました。

実際に日本での麻酔分娩を選んでからの産院探し、準備の流れなどについても、また記録したいと思います。

down

コメントする




CAPTCHA